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セクハラ騒動がシリコンバレーを震撼させた2017年夏、子育てやさまざまな負担を背負う女性たちへ投資が活況だ。
教師向けの新しい専門学習サイトのサービス「Leaderally(リーダラリー)」の創業者、キンバリー・リンソン(46)は家庭教師会社のマネジメント業務を辞め、2人の女性共同創業者とともに、起業の世界へと飛び込んだ。出資は女性起業家を支援するVCファンドから得た。
ベンチャーキャピタリストのジェニー・エイブラムソン氏は、社会的インパクトのある技術指導型の女性のスタートアップを支援するVCファンド「リシンク・インパクト」の設立者で、マネージングパートナーも務める。同社は2017年3月、1億1200万ドル(約118億7200万円)のファンドを立ち上げた。金額はそう大きくないように思えるかもしれないが、米国における女性起業家を支援するVCとしては最大のものだ。
米国のベンチャー企業上位100社のパートナーのうち、女性パートナーの比率はわずか8%で、58社は女性パートナーが存在すらしないという。さらにピッチブックの調査データによると、2016年初頭以降、女性のみで立ち上げたスタートアップがVC投資を受けられた企業は、全VC投資案件のわずか4.4%で、金額にすると2%以下だった。ある調査によると、2005年〜2015年の間のアーリーステージに対する300件の投資を検証した結果、創業者に少なくとも1人の女性を含む企業は、設立に女性が関わっていない企業と比較すると、パフォーマンスが63%高いことが判明した。わずかひとつのVC企業の成果ではあるが、別の調査研究でも、女性を支援することでよい投資効果を得られる、という結果が出ている。
女性に特化した投資は、社会的意義だけではなく利益獲得も両立させる社会インパクト投資であるという。可能性を秘める女性の成功を支援する投資は、過去にない規模の資金を集めている。アメリカで起こったこの流れは、ちかく日本にもその流れが来るのだろう。
参照:Forbes Japan
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