©Front Series B Deck / Mathilde Collin, CEO at Front
フロント(Front)は、創業5年のスタートアップ。チームでの共同作業の変革を目指す同社に、テック系投資家たちが資金を投じた。同社は、Eメール、スラック、ソーシャルメディアなどからのメッセージを1つに集約できる共有受信ボックスアプリを開発している。フロントの共同創業者兼CEOマチルダ・コリン(Mathilde Collin)氏は28歳。2018年、シリーズBの投資ラウンドで資金を調達するために5日間、投資家を回り、プレゼンを行った。コリン氏は11の投資家にプレゼンを行い、10枚のタームシート(融資条件概要)、つまり投資の申し出を獲得。最終的にセコイア・キャピタルをはじめとする投資家から合計6600万ドル(約73億円)を調達した。
同氏はその後、ブログに記事を投稿し、資金調達の際に使用したプレゼン資料を公開した。一般公開できない内容は削除済みだがそれでも、資金調達を目指すスタートアップにとって価値ある資料となっている。
©Front Series B Deck / Mathilde Collin, CEO at Front
- プレゼンはシンプルかつカワイイ感じで始まる。
- 次に、フロントが解決しようとしている問題を提示。
- そして、フロントがどのように解決するかを説明。
- アプリの優れた機能を紹介。
- 機能アップの歩みを紹介。
- 大手顧客をリストアップ。信用を獲得する。
- シンプルな棒グラフで売り上げの伸びをアピール。
- 解約率が低下していることを示すデータ。顧客がフロントを便利と感じており、契約を続けていることを示す。
- ますます利用されるようになっている。
- セールスチームも拡大中。
- 大手顧客も増えている。
- セールスとマーケティングを効果的に使い、より多くの見込み客を獲得。
- 成長を維持しつつ、顧客基盤を拡大。
- 従業員の満足度も高い。3カ月以上働いている従業員で退職を希望した人はいない。
- キャッシュの状況も良好。
- 2019年末までに営業黒字を目指す。
- ここからは、資金調達の必要性をアピール。
- チャンスは大きい。
- 製品を改善するためにエンジニアの増強が必要。
- より広い領域への進出を目指していることをアピール。
- 長期的には社外コミュニケーションの領域へ。
- だが長期的なビジョンは、まだ公にしていない。
- 長期的なビジョンを追いつつ、いくつか大きなアイデアの実現も進めている。
- 以上!
とても魅力的なプレゼン資料となっているので、ぜひご覧ください。
ルート・アンド・パートナーズで日本版DMOや地方創生をはじめ、事業承継等のご相談の他、富裕層マーケティングリサーチや富裕層を顧客とすることを目指した企業に対する多方面の戦略コンサルティングオプションを保有しています。詳しくはルートアンドパートナーズへお問合せください。