富裕層ご用達アイテムを取扱うLVMHグループが最先端テクノロジーの次世代スタートアップを育成

写真:©Adobe Stock
ルイ・ヴィトンをはじめ、モエ・ヘネシーやクリスチャン・ディオールなど、70以上のブランドを傘下に収めるLVMHグループは、テクノロジー系のスタートアップに盛んな投資を行なっている。

先日、パリで開催されたテック系カンファレンス「VivaTech」で、人工知能(AI)やブロックチェーン技術といった最先端テクノロジーの活用を試みる大手ブランドもあるが、LVMHのアプローチは保守的で最先端を行く必要はないとの考えを示した。

LVMHは、ラグジュアリーEコマースの検索サイト「Lyst」の6000万ドル(約65億円)の資金調達を主導した。検索はこれからの時代のキラーアプリになる。また、Lystにはベルナール・アルノーの家族が経営する「Groupe Arnault」が、以前に4000万ドルを出資していた。Groupe Arnaultは長年テクノロジー分野に投資しており、1999年にはまだ無名だった「ネットフリックス」に出資した。また、2013年には「ネスト」に出資し、その1年後にネストはグーグルに32億ドルで買収された。

LVMHは、パリの巨大スタートアップ・キャンパス「ステーションF」で新興企業を育成している。ステーションFに自社のスタートアップ育成所「La Maison des Startups」を設置し、89のワークステーションを用意し、毎年50のスタートアップ企業を招いている。

スタートアップにも力を入れているLVMHの独走態勢は、今後も続いていくだろう。

参照:Forbes Japan

ルート・アンド・パートナーズではプライベートジェット情報をはじめ、富裕層マーケティングリサーチや富裕層を顧客とすることを目指した企業に対する多方面の戦略コンサルティングオプションを保有しています。詳しくはルートアンドパートナーズへお問合せください。

関連記事一覧

  1. 富裕層企業からのスポンサー方式から、ファン個人の応援を投資に変える資金調達方法

  2. 富裕層投資家も注目しているレベニューストラテジーサミット(Revenue Strategy Summit)

  3. 富裕層や著名なビジネスリーダーが注目する「フードテック」流行の兆候

  4. ファミリーオフィスからの資金調達

  5. 富裕層ビジネスオーナーも必見! 損保会社がつくるイノベーションラボ「D-STUDIO」

  6. スタートアップへの投資に関心が高い富裕層投資家が注目するロシアのスタートアップエコシステム「スコルコボ」