欧米豪富裕層にとって、ボートは高級車同様、いやある意味それ以上のステイタスでもある。
例えば、国内最大級のボート展示会「ジャパンインターナショナルボートショー」(2019年3月7日~10日、パシフィコ横浜)では、ヤマハ、スズキ、ホンダ、トヨタ、そして海外メーカーの大型クルーザーの出展に交じって、英国のマクラーレンやロールスロイス、イタリアのランボルギーニやアメリカのテスラなど高級車がズラリと並んでいる。
しかし、日本のプレジャーボート市場は縮小傾向にある。社団法人「日本舟艇工業会」によると、日本のプレジャーボートの保有船数は2011~2012年の439万台をピークに年々減少し、2018年は339万台まで大きく落ち込んでいる。
そこでプレジャーボート関連企業は、今後の市場拡大の見込みが立たない国内市場より、レジャー大国であるアメリカを中心とした海外市場向けのビジネスを強化しようとしている。
欧米豪富裕層を取り込むための1つの視点として、この「プレジャーボート」はおさえておくべきであろう。