銀行買収のプロセス
銀行を設立するには、オフショア地域あるいはオンショア地域で新たに銀行を設立する方法の他に、すでにある銀行を買収するのも有効な方法です。
買収する銀行を探したり、交渉のサポートには専門の銀行買収ブローカーを利用します。銀行を買収するまでにブローカーが行う仕事のプロセスを説明します。
銀行を買収することは難しく、時間が掛かるケースも多くあります。また、法的規制もありますから、クライアントに知識が不足している場合は、銀行買収についてレクチャーすることもブローカーの仕事の一つです。
ブローカーは、まず、クライアントの要望をブリーフィングします。買収したい銀行の種類、銀行の場所、買収金額などの条件に最もあった銀行を探します。売りに出ている銀行の中に、条件に合った銀行があれば良いのですが、無い場合でも可能性のある銀行を探していきます。
そうして、クライアントの要望に沿った銀行をリストアップしていきます。また、同時にリストアップした銀行の最近の業績や従業員の専門知識についても調べていき、より明確にクライアントの要望に従って絞り込んで行きます。
クライアントの希望する銀行の候補が絞り込まれたら、極秘にターゲットとなる銀行の経営者に接触し買収の可能性について交渉を始めます。交渉は一度ならず行われ、対象銀行が買収に対して関心を示してきたら、クライアントに連絡して両者間での交渉の準備にはいります。
クライアントには、ターゲットとなる銀行の財務情報を提供し、ターゲットとなる銀行のステークホルダー(株主や従業員などの利害関係者)との会話のなかで明らかになった内部情報を含む報告書を提出します。また、マーケットシェア分析や競合他社との比較、人口統計学的な情報をクライアントに提供することで、クライアントが銀行を選択するための手助けを行います。
また、銀行を買収する際に政府の許可がスムーズに行われるように、政府関係者との打ち合わせも事前に行っておきます。
銀行側との話し合いがまとまった場合、財務、法務、デューデリジェンスに関するアドバイスや関係省庁への申請、銀行主導権移行に関するサポートを行うブローカーもいます。ブローカーよっては、これら専門的な分野に関しては、信頼できる専門家を紹介するにとどめるものもいます。
ブローカーは常にクライアントの側に立って、クライアントのニーズに沿った銀行を探し交渉のサポートをします。銀行を買収するには有能なブローカーの選定が成功の鍵とも言えます。
銀行買収に関心のある方は、お気軽にこちらからお問い合わせ下さい。