厚生労働省が管轄する助成金は、企業の雇用促進や労働環境の改善を支援することを目的としています。主な助成金の種類と概要は以下の通りです。
1. 雇用関連の助成金
1.1 特定求職者雇用開発助成金
高年齢者や障害者など、就職が困難な方を雇い入れる事業主に対して助成
対象者や雇用条件によって助成額や期間が異なる
1.2 トライアル雇用助成金
職業経験の不足などから就職が困難な求職者を、一定期間試行雇用する事業主に対して助成
原則3ヶ月間の試行雇用期間中、月額最大4万円を助成
1.3 キャリアアップ助成金
非正規雇用労働者の正社員化や処遇改善を行う事業主に対して助成
正社員化、賃金規定等の改定、諸手当の制度化等、様々なコースがある
2. 職場環境改善関連の助成金
2.1 働き方改革推進支援助成金
長時間労働の是正や勤務間インターバルの導入など、働き方改革に取り組む中小企業事業主に対して助成
支給対象となる取組や成果目標の達成状況に応じて助成金額が決定
2.2 両立支援等助成金
仕事と家庭の両立支援や女性活躍推進に取り組む事業主に対して助成
育児休業等支援コース、介護離職防止支援コース、女性活躍加速化コース等がある
3. 人材育成関連の助成金
3.1 人材開発支援助成金
従業員に対して職業訓練を行う事業主に対して助成
特定訓練コース、一般訓練コース、教育訓練休暇付与コース等がある
3.2 65歳超雇用推進助成金
65歳以上への定年引上げや継続雇用制度の導入等を行う事業主に対して助成
65歳以上への定年引上げ、66歳以上の継続雇用制度の導入等に応じて支給
4. 注意事項
各助成金には、支給要件や申請期限があります。詳細は厚生労働省や各都道府県労働局のウェブサイトで確認してください。
助成金の内容は年度によって変更される場合があります。最新の情報を確認することが重要です。
多くの助成金は事前に計画を提出し、承認を受ける必要があります。実施後の申請では対象外となる場合があるので注意が必要です。
これらの助成金を有効活用することで、企業は人材確保や職場環境の改善、従業員のスキルアップなどを効果的に進めることができます。自社の状況や目的に合わせて、適切な助成金を選択し、活用を検討しましょう。