お知らせ
7.52016
事業承継問題で増加が予想されるファッションブランドM&A
M&Aの目的のひとつに事業承継があります。
日本では子供に事業承継させる事がまだまだ一般的ですが、子供が事業承継を辞退したり、経営者としての能力に不安があったり、あるいは経営状態が芳しくはないため親が事業承継させたくないと思ったり、思い通りにいかないことも最近では増加傾向にあります。
このようなときに選択肢のひとつとして注目を集めているのがM&Aを利用した方法です。
特に、ファッションブランドのM&Aが活発化しています。
創業から20~30年ほど経過し、上記で述べたような理由もあって、事業承継問題を抱えている経営者が全国的に多いのがその理由のひとつです。
実際、事業再生を中心に実施しているファンドの担当者も「事業承継についての相談が増加している」と言います。
ここ数年はセレクトショップもM&Aの候補になっているほどです。
具体的には、アダストリアホールディングス、クロスカンパニー、サマンサタバサジャパンリミテッド、ジュン、マッシュホールディングス、ルック、瀧定大阪などが大きな受け皿になった事例などが出てきています。
また、クロスボーダーM&Aにも注目が集まってきています。
円安の時期には、中国の靴小売り大手のベル・インターナショナルがバロックジャパンリミテッドのM&Aを実施しましたし、反対にファーストリテイリングがアメリカのJクルーの買収に関心を示したというニュースも報じられました。
ただ、ファンドによるM&Aに対しては警戒感を持っている経営者も多く、日本国内ではあまりうまく進まないこともあるようですが、事業承継が迫られているという状況には変わりがない以上、この先もファッションブランドのM&Aに積極的な姿勢を示す企業は増えていくと思います。
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