後継者不足解消の一手、ベンチャー型事業承継が誕生

中小企業経営者の高齢化が進み、後継者不足が深刻になっている現状を打破しようと、「一般社団法人ベンチャー型事業承継」が発足した。家業の経営資源を活かして新たな事業を起こす中小企業の若手後継者を支援するというものだ。事業承継が上手くいかず、企業の休廃業は急増し、その度に人員の整理が行われたり、伝統技術やサービスが途絶えてしまうという問題が起きている。この問題は年々増加しているのだ。

「一般社団法人ベンチャー型事業承継」はベンチャーの事業育成や支援、新規事業立案を数多く手がけてきた杉浦佳浩氏らが顧問を務め、理事にはDIY用品通販の大都やクラウドファンディングを手がけるマクアケの代表らが就任する。

会計ソフトのfreeeやマクアケなど成長企業が応援団となり、地方出身で東京在住の「アトツギ(跡継ぎ)」を巻き込み、事業開発と人材育成につなげる。また、マクアケと協力しクラウドファンディングを通じて、アトツギによる新たな事業展開を資金面とマーケティング面でサポートする。銀行と連携して融資の増額を後押しするなど、実績のない事業を進めるため借り入れの難しい初期段階の支援も行う。

代表理事の山野千枝氏は、従来は第二創業・経営革新などと呼ばれていた新規事業や業態転換、新市場への参入を「ベンチャー型事業承継」と位置づけることによって、新たに挑戦する若い後継者を増やしたいと語っている。

参照:Business Insider Japan

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